古舘裕三さん

古舘 裕三さん

Yuzo Furudate

会社経営

ラジコン、写真からドローンへ。好きなことを仕事に。挑戦を恐れない先駆者

PROFILE

1972年生まれ、宮古市出身。石巻専修大学卒業後、東日本ハウスに入社。その後、実家で経営する株式会社丸光商事に入社。2011年、専務取締役に就任。2017年、株式会社TOPCREWを起業し、ドローンの販売や教習を行う。また、2022年、花巻市にドローン研修センターの建設開始(2023年完成予定)。幼少期から趣味のラジコンカーのレースに何度も出場し、入賞経験多数。

仕事も趣味も全力で どんなことも一度は挑戦

お仕事の内容を教えてください。

主にドローンの販売や修理、撮影、ドローンスクールでの操縦の教習などをしています。

仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

私は、元々ラジコンを操縦したり写真を撮影したりすることが好きだったので、その流れでドローンに興味を持ち始めました。自分の趣味だったものが、今、世の中の役に立っているということがとても嬉しいですし、やりがいに感じますね。

お仕事をするうえで、心がけていることを教えてください。

一番は、お客さんに喜んでもらうことですね。お客さんの困っていることを自分の技術で解決する。それでお客さんも喜んでくれるので、自分自身の仕事の楽しさにもつながるんです。

会社設立にあたって、大変だったことは何ですか。

新しい世界で、0からのスタートだったので、成功するやり方というものが全く分からなかったことですかね。ドローン自体がまだあまり身近なものではなかったので、前例がなく、どうすればいいかわからないことが多かったです。しかし、自分で検証して失敗することで、次につながることもありますし、やらないで後悔するより一度やってみることが大切だと実感しましたね。

今後の夢や展望について教えてください。

花巻にドローン研修センターを作っているのですが、2023年に完成する予定なので、若い人でも来やすい学校作りをしたいです。また、多くの人にドローンについて学んでもらい知ってもらうだけではなく気軽に楽しんでもらえる場所にしたいと思っています。

仕事以外の時間にはどんなことをしていますか。

小さい頃からラジコンが趣味だったので、小学生の時からラジコンカーのレースに出ています。写真を撮ることも好きで、風景を撮ったりもしています。

ラジコンの魅力について教えてください。

ラジコンカーのレースを通して、たくさんの友だちができることですかね。いろいろな地域から多くの参加者がやって来るので、住んでいる場所は違いますが、同じ趣味を持っている人たちが集うので、広く仲間ができるんです。それがとても楽しいですし、刺激にもなりますね。

趣味をするうえでどんなことが大変ですか?

ラジコンカーのレースは、全国大会などになると、開催場所がだいたい関東や関西なので、移動がとても大変なことです。また、都会に比べて情報を仕入れることが難しいのも、地方のハンデだと思います。

ご自身の性格や性質と合っていると感じる部分はありますか?

レースは、「よーい、ドン!」で一発勝負なので、緊張感が心地よく感じます。また、緊張を克服すれば、仕事にも活かせますし、どんなことにも対応できるようになると思います。

趣味は今後どのようにしていきたいですか?

ラジコンカーのレースは、世界中で行われているので、海外の大会に出てみたいですね。たくさんの人が参加するので、勝ち負けにこだわるわけではなく、いろいろな人と交流をしたり楽しむという目的で。

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

満足ポイントは、人との距離感がちょうど良いことだと思います。静かに暮らせるのはとても魅力的ですし、暮らしやすいですよね。不満ポイントは、冬になるととても寒いことです。雪が少ないのは良いと思うんですが、気温が低いと活動できる時間も短くなり、気持ちも下がってしまいますし。

古舘さんにとって、ふるさととは?

懐かしい場所ですかね。住んでいると気づかなくても、出かけて帰ってくると、海のにおいや波の音が聞こえてきてとても落ち着きますし、離れると恋しくなってしまいます。

古舘さんの希望は?

宮古にはもう少し、みんなが自分の好きなことを発表できる場所があるといいと思います。景色の良い場所に小さなお店を作るとか。地域活性化にもつながると思いますし、宮古の魅力になるんじゃないでしょうか。

Uターンを考えているひとたちにメッセージを。

まちを離れてみることで物事を違う角度から見ることができるので、一度離れることも良いと思います。だけど、宮古だとストレスも少なく好きなことができるので、都会で自信のあるスキルを身に着けてから、宮古でそれを発揮するのも良いのではないでしょうか。都会にしかないものも地方にしかないものもあるので、それぞれのメリットを活かせるようにすると、多くのものを得られると思います。

2022年9月取材

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