宮古のこと
知っているようで、実はよく知らない。
地元って、案外そういうものかもしれませんね。
宮古のくらしを楽しんでいる人々の言う
「ちょうどよさ」のヒントをさぐりましょう。
知っているようで、実はよく知らない。
地元って、案外そういうものかもしれませんね。
宮古のくらしを楽しんでいる人々の言う
「ちょうどよさ」のヒントをさぐりましょう。
太平洋を望むリアス海岸で知られる岩手県の沿岸部。
三陸と呼ばれるこの地方において、海に突き出す形の重茂半島を有し、本州最東端に位置しているのが宮古市です。
日本一広い「県」である岩手県にあって、県内一広いのが宮古市。
東西に長い形で、内陸に近い西側は、早池峰山系から続く深い森林地帯です。
実際、宮古市の総面積に占める森林の割合は92%。
その豊かな森からそそぐ美しい水流は閉伊川となり、ゆったりと海へ流れていきます。
夏の涼しさと、雪の少ない冬、春と秋のさわやかさが、宮古の気候の特長です。
夏に近づくと、海から冷たく湿った風が吹き、濃い霧となってまちを飲み込む「やませ」。
時に、農作物に冷害をももたらす厄介者でもありますが、近年の猛暑においては、天然のクーラーの役割を果たします。
冬は、カラッとした快晴の日が多く、雪がふるのは年に数えるくらい。
その中で「春のドカ雪」と呼ばれる、3月頃に降る湿った大雪は、宮古の風物詩です。
黒森神楽、田代念佛剣舞、牛伏剣舞、花輪鹿子踊りなど、さまざまな伝統芸能が市内各地で継承されています。
長期にわたって久慈や釜石まで巡業する黒森神楽は、他に類を見ない民俗芸能として、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
また、8月に家々の軒先で行われる焚き火「松明かし」は、宮古のお盆の代名詞。
子どもたちの「花火の日」でもあります。
ほかにも、七福神や宝船などが描かれた紙を神棚に貼る「お飾り」も独特な風習です。
鮭、イクラ、真ダラ、イカ、生わかめ、めかぶ、昆布、毛ガニ、カキ、ホタテ、しゅうり貝、アワビ、カレイ、カツオ、ウニ、ホヤ、サンマ、イワシ、アジ…、海のものが美味しいのはもちろんのこと、旬の野菜、春の山菜、川魚、秋のキノコ、果物など、宮古はたくさんの美味いものがあふれています。
また、ひゅうず、すっとぎ、くるみもちなどの手作りおやつも「こびる(こびり)」と呼ばれ、愛されています。
甘いお赤飯もこの地方ならでは。
宮古を代表する景勝地といえば、やはり浄土ヶ浜。
美しい景色を撮影したり、サッパ船での青の洞窟ツアーに参加したりと、楽しみ方はさまざま。夏は海水浴もできます。
山派の人には、早池峰山や月山への登山、魹ヶ埼灯台へのハイキングなども人気。震災後、津波遺構たろう観光ホテルでの「学ぶ防災プログラム」も用意されました。
また、永遠のミステリー「義経北行伝説」のスポットが市内に点在していますので、それらを訪ね歩くのもまた一興。
水産業のまちというイメージの強い宮古市。
漁業に従事する人の全就業者数に占める割合は3.8%です。
農業・林業と合わせた第一次産業従事者は7.5%で、全国平均の2倍以上にあたります。
また、建設業や鉱工業、電子部品などの製造業などからなる二次産業従事者は25.3%で、全国平均を数ポイント上回っています。
割合としてサービス業よりも、第一次、第二次産業に就く人の割合の多いのが、宮古市の特徴といえます。(2020年国勢調査より)
※所要時間はおおよその時間です。