藤田周さん

藤田 周さん

Shu Fujita

ITエンジニア

夢や希望やユーモアを忘れずに走り続ける本州最東端のITエンジニア

PROFILE

1989年8月群馬県生まれ。1991年から2019年まで東京都在住。2015年からITエンジニアとして活動開始。2016年には株式会社Nardを創業。数多くのボランティアにも参加。2019年、震災前より縁があった宮古市に転居。

充実した仕事と休日
視野を広くする意識を忘れずに

仕事の内容について教えてください。

Web サービスの裏側のサーバーやデータベースを作るのがメインで、デザインをしたり、アプリを作ったりもしています。宮古市の企業のホームページの制作もしたことがありますよ。

エンジニアとしての活動で印象に残っていることはありますか。

仕事ではないのですが、熊本地震やコロナ関連のボランティアに参加し、作業を効率化させるためのアプリを作成したり、情報をまとめ、サイトを作ったりしたことですね。自分の力を試してみて実感できたのは、自分が社会貢献できているということと「俺、エンジニアだ」っていうことです。

素晴らしいです。では、お仕事をやっていて大変なこと、やめたいと思ったことはありますか。

あります、寝れば忘れますがね(笑)。仕事の内容によって、睡眠時間が削られたりするときがあるのですが、長時間コンピューターでの作業をしたりするのは大変です。頭を使っているのでね。あとは、リモートワークなのでコミュニケーションの仕方には気を遣います。

大変さが伝わってきます。お仕事について、今後の展望・夢について教えてください。

やりたいこと、たくさんありますね。宮古でエンジニアをやる人を増やしたり、宮古での防災アプリの作成をしたりしたいです。「本州最東端のエンジニア」と名乗っていますから。

次に、趣味や余暇の過ごし方について教えてください。

写真を撮ったり、宮古で飲み歩いたりすることも好きですが、一番はの趣味は、乗り鉄です。電車に乗るためにいろんなところに行くのが好きですね。JRは8割、私鉄は6割制覇しているので、どちらも100%にしたいです。

始めたきっかけは?

乗り鉄は、いつっていうよりも物心ついたときから好きになっていましたね。小さいときから地下鉄に乗っていますし、漢字も駅名から覚えました。また、いろんなところに行くようになってから、それぞれの場所で写真も撮るようになりましたね。

なるほど。藤田さんは多趣味ですが、その趣味の魅力と、逆に大変だと思うところを教えてください。

乗り鉄の話になっちゃいますが、魅力は、いろんなところに行っておいしいものを食べられること、土地によって人の顔立ちや、しゃべりかたが違うのを見られることです。ゲストハウスに泊まると、いろんな人の話を聞くことができるので楽しいです。ただ、その分お金はかかるし、遠いところに行くときは疲れるので、そこが大変だと感じていますね。

もし、丸一日自由に過ごせる日があったら何をしますか。

自分が勝手にプライベートビーチと呼んでいる、田老の浜で読書をすると思います。

ご自身の趣味を今後どんな風にしていきたいですか。

撮り溜めていた写真があるので、写真展を開きたいですね。乗り鉄に関しては、全制覇できたら1,700ぐらいある市町村全部に、今度は車で行くっていう目標があります。あとは、宮古でできる趣味、例えば釣りやキャンプもしていきたいです。

充実した生活を営んでいらっしゃる藤田さんですが、宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントはどんなところでしょうか。

満足ポイントは、海・山があること、魚がおいしい、市街地に住んでいる分には暮らしに必要なものがそろえられるところです。これだけでも十分な価値だと思っていますよ。不満はありませんが、言うとしたら、冬が寒いところですね。

藤田さんにとって、ふるさととは?

一言でいうのは難しいです。幼少期や良い思い出と結びつき、戻りたくなる場所かなって。自分の場合は、いくつかあるし、それぞれの場所が「心のふるさと」でもあります。

藤田さんの宮古市に対しての希望を教えてください。

一番は、宮古市で働く人が増えてほしいということですね。また、若い人はお店がほしいと言っていますが、自分はそうは思ってなくて、今の宮古市の中で守られている何かがあると思っています。宮古市に何もないから出ていくっていう言い訳をするのはやめてほしいし、まちに対しての見方を変えたらもっと良いまちになると思うので、人の意識が変わってほしいなと感じています。

Ⅰターン考えているひとたちにメッセージを。

宮古はいいまちだと思うから、移住・定住にこだわらず、宮古市で達成したい目標がある人も来てほしいです。そして宮古市での暮らしを楽しんでほしいですね。Ⅰターンでたくさんの人が宮古市に来て、その人たちが宮古の魅力を伝える担い手になってくれることを願っています。

2022年9月取材

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