武藤 弥生さん
Yayoi Muto
DTPオペレーター
2次元キャラクターを愛する元コンポジッター。 宮古のアニメサークルで活躍中。
PROFILE
1981年生まれ。鳥取県倉吉市出身。大阪芸術大学で芸術学部を卒業後、東京でアニメーションの撮影や幼児教室の教材作成等に携わる。2015年、先に宮古に移住していた両親に勧められたのをきっかけに宮古市へ移住。16年に花坂印刷工業株式会社へ入社。会社の人に誘われ、「ミヤクラ」の活動を始める。父、母、祖母と暮らす。
目の前にあるものに挑戦する気持ちを大切に
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まず初めにお仕事内容と1日のルーティンを教えてください。
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印刷会社のDTPオペレーターとして、チラシやポスターのデータ作りをしています。6時頃に起床して、9時から仕事を始めます。17時半に仕事を終え、自宅へ帰ります。帰宅後は、家事やミヤクラのデータ作りなどをして、0時頃に寝ることが多いです。
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仕事のやりがいはどんな時に感じますか。
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お客様とのやりとりをしている中で、感謝の言葉をいただいたときですかね。ほかにも、ものができる過程を見るのが好きなので、自分が作ったものが出来上がっていくのを目にするとやりがいを感じますね。
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なぜ今の会社に転職しようと思ったのですか。
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元々、アニメーションの仕事をしていたのですが、体調を崩したことをきっかけに辞めました。その後、大きい印刷会社に転職したのですが、ものを作る過程が全部見られなくて。自分はものができる過程を見るのが好きだと気づいたんですよね。両親が住んでいる宮古に転職して、すごく自分に合った仕事ができているので、花坂印刷工業に転職できて良かったと思っています。
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仕事で大変だったことや楽しいと思えることは何ですか。
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新しいことを覚えないといけないところですかね。でも、それがスキルアップにもつながるので、良いと思っています。覚えた技術で、少しずつ自分ができることが増えていって、仕事に役立てられるので。
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次に趣味についてお聞きします。仕事以外の時間には、どんなことをしていますか?
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「ミヤクラ」というサークルで活動しています。宮古でアニソンイベントをする有志の団体です。私はミヤクラのオリジナル二次元キャラクターのグッズを作っています。先日は、ミヤクラのグッズをアニメイト盛岡店さんにも置いてもらえました。
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とってもかわいいグッズですね。活動をしていて、印象に残っていることはありますか?
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以前、浄土ヶ浜に行った時に、私たちが作ったグッズのアクリルスタンドと一緒に写真を撮っている人がいらっしゃって。本当に偶然お見かけしたんですが、すごく嬉しかったのを覚えています。
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活動をしていて大変だと思うことはありますか?
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大変なことはないですね。楽しいという気持ちのほうが強いです。
データ作りは家でもできるので大変だとは思わないですかね。
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丸一日自由な日があったら何をしたいと思いますか。
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やっぱり家でゴロゴロするのが一番ですね。でも、海とか山を見るのも好きなので、外で風景を眺めるのもいいですね。宮古は地元と似ていて、落ち着ける場所なのでとても居心地がいいです。
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活動を宮古でする良さはどんなところですか。
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宮古でできた「ミヤクラ」から、ミラちゃん、サクヤちゃんというキャラクターが出来たので、これからも宮古から発信していきたいと思っています。
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今後ミヤクラの活動でしたいことはありますか?
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コロナが収まったら、やっぱりまたイベントをしたいですね。みんなで楽しめるイベントをたくさんしたいです。
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宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。
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ご飯がすごくおいしいところですね。以前は、あまり食に興味はなかったんですけど、新鮮な魚や高級な食べ物を宮古で食べて、食に興味を持つようになりました。不満なところは、交通機関や娯楽が少ないので、何かしたいときに遠くまで行かないといけないことが多く、車移動が長いところですね。
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武藤さんにとって、ふるさととは?
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一番はホッとするところですね。あと優しい人が多いので安心して暮らせています。宮古は仲間意識が高い感じがして、フレンドリーに接してくれる人が多いので楽しいです。
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武藤さんの希望はどんなことですか。
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宮古は、人が長く暮らせる環境を作ることを重視するべきだと思います。子育て世代や、高齢者の人たちが暮らしやすいようにすることも大切だと思います。観光客がたくさん来ることで市の活性化にもなり、宮古に関心をもってくれる人が増えてほしいと願っています。
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Uターンを考えているひとたちにメッセージをお願いします。
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私はフォトショップを使えたから、アニメーション会社に入りました。やりたいと思ってやったわけじゃないけど、入ってみないとわからないこともあるし、興味があったら一度やってみたほうがいいと思います。今、宮古に住んでいなくても、間接的にでも関われば現状を変えられると思うので、積極的に宮古に関わって欲しいと思います。
2022年9月取材