中村なつみさん

Natsumi Nakamura

会社員

震災復興を目指し、地域を活性化させるために努力を惜しまないイベント主催者

PROFILE

1994年生まれ。鍬ケ崎地区出身。2013年、宮古商業高校商業科卒業。2017年、岩手県立大学総合政策学部を卒業後、盛岡ターミナルビル株式会社 盛岡駅ビルフェザン入社。ディベロッパーとして22年まで勤務。24年、株式会社かけあしの会入社。主に広報や渉外を担当。夫と子どもと暮らす。

趣味を仕事に繋げ、毎日を充実させた生活に

仕事内容について教えてください。

かけあしの会で渉外広報部長をしています。広報の仕事の他にも、商品の直接販売やネットショッピング、ふるさと納税の対応など、なんでもやりますよ。直接販売は、いろいろな地域のイベントに出店することもありますし、盛岡フェザンに直営店があって、瓶ドンや岩手三陸の商品を販売しています。また、宮古市内では、年に数回の「鍬ヶ崎元気市」や毎週水曜日の「水曜の市」というイベントを開催しています。

1日の仕事の流れについて教えてください。

だいたい午前中は、ネットショッピングの発送作業をしています。12月になると、ふるさと納税の対応が増えますので、商品を梱包して発送する作業に追われますね。午後は事務作業をしたり、外部の方との打ち合わせをしたり、商品の営業をしたりしています。土日にイベント出店があったりするので、休みは不定期です。

仕事のやりがいについて教えてください。

やっぱり、イベントで、市外のお客さんが商品を試食して「おいしい!」と言ってくださったり、直接反応が見られたりするとやりがいを感じますね。あと、出店した先で、「瓶ドン食べたことありますよ」と言われることも増えてきて嬉しいです。先日は、「瓶ドンもらって食べて美味しかったから、実際に宮古に食べに行った」というお客様もいらしたんですよ。

瓶ドンを発売したきっかけはなんですか?

もともと瓶ドンは、宮古市内のいろいろな飲食店で食べられるものとして生まれたものなんですが、コロナ禍で、旅行で来ていただくのが難しくなりましたよね。そのときに、それじゃあネット通販で送れるものを作ろう!となったんですよ。今ではふるさと納税でお選びいただくことが増えて、日本全国の人に召し上がってもらえるようになりました。

では次に、鍬ケ崎でのイベントについて教えてください。

鍬ヶ崎は、市内でも震災の被害が大きかった地区です。もともと住んでいた方々がバラバラになってしまって、震災以降、なかなか賑わいを作れなかったんですね。住民の方々からは、「お祭りをやりたい」、「もっと鍬ケ崎に人を呼びたい」みたいなお話があって。それを受けて、街なかではなく、鍬ヶ崎でやるのに意味があるというか、それが本当の復興だろうと。この地域の特色を生かしてイベントを開催しよう、ということで始まりました。また、水曜の市は、以前この地区にあったスーパーが移転してしまって、地域のお年寄りは買い物が大変になってしまったんですね。買い物難民というか。なので、毎週水曜の市を開催することにしたんですが、これがとても好評で。「買い物も楽になったし、外に出てきたついでに知り合いとも会えて嬉しい」という声をいただいています。そういう声を聞くと、やはり嬉しいですよね。

お仕事をしていて大変だったことはありますか?

主催しているイベントで、集客が良くなかったりすると、出店してくださった方々に申し訳ないなと思います。人を集めることって、やはり難しいですよね。だからといって、それが大変だというわけではなく、次はどうやったら人を集められるだろうと考え、挑戦していこうと思えるので、やりがいにもつながっています。

このお仕事での今後の展望を教えてください。

若い方たちにもう少し楽しんでもらえるように、友だちと遊びがてら来てもらえるようなイベントにできればいいなと思います。また、ここまで3年、4年と続けてきましたけど、この後もずっと続けられるようにしていきたいですね。

お仕事以外の時間はどんなことをされているんですか?

2月に3歳になる子どもがいるので、休みの日は一緒に遊んでいます。イベントがある日は、情報を集めて子どもを連れて行ったりしていますね。

主催するだけでなく、自分がお客さんとしてイベントに行くこともお好きなんですか?

そうですね。それぞれコンセプトが違ったりとか、お客さんの層が違ったりするのでおもしろいですね。今は、子連れでも大丈夫なものを選ぶんですけど、中には、「自分のイベントにも取り入れたらおもしろそう」というヒントを得たりもします。すごく楽しそうな人がいっぱいいるので、自分の主催するイベントでも、そういう風に楽しんでもらえたらいいなと思います。

イベントの楽しさや魅力って何でしょう?

日常では体験できないことをしに行くのが目的だったりするので、普段見られないものを見たり、食べたり、子どもに体験させたりして、どんな反応をするのかを見るのは楽しいですね。子どもが生まれてからは、そのリアクションを見るのも楽しみのひとつになりました。あんまりハマらなかったな、ってこともあるんですけどね(笑)

今後、もっとこんなことしたいな、と思うことはありますか?

今は、コロナとインフルが両方流行っているので難しい状況ではあるんですけど、解消されればもう少し移動する範囲を広げてみたり、東北以外のところに行けたらいいなと思います。

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

宮古に戻ってきたのが出産の数か月後だったんですけど、宮古市は、子育てに対しての施策がすごく手厚いなと思いました。保育料が無料だったり、小さい子から遊べるうみどり公園などがあったりして、子育てしやすくていいなと実感しましたね。あと、これは、忘れていた文化だったんですが、小学生や中学生が横断歩道を渡った後、車道に向かってお辞儀をするでしょう。あれは良いですよね。同じ県内でも盛岡では見たことがなかったので、あれは宮古の良いところと言えると思うんです。
不満ポイントは、やはり、子どものものを買うところが少なくて、ネットに頼る部分が大きいということでしょうか。

中村さんにとって、ふるさととは?

私は宮古で生まれて宮古で育ってきたので、親とか、頼れる環境があって、安心できる場所ということしょうか。

中村さんの希望を教えてください。

自分の子が大きくなった時に、ふるさとが宮古でよかったって思ってもらえるような町になればいいなと思います。宮古は優しい人が多いので、のびのび過ごせる場所になったらいいなとも思いました。

Uターンを考えているひとたちにメッセージを。

一度外に出たからわかる良さが、たぶんあると思うんですよ。私自身、Uターンしていているのですが、宮古は安心して生活できる場所だなと、今すごく感じています。絶対Uターンしてきてね!とは言わないですけど、戻ってきて、改めてふるさとの良さに気づいてもらえればいいなと思います。

2025年1月取材

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