菅原陽さん

菅原 陽さん

Noboru Sugawara

宮古市職員(電気技師)

市民のために全力を尽くし、世界を夢見て向上し続ける電気技師

PROFILE

1990年生まれ。岩手県宮古市出身。宮古工業高校卒業後、青森県の八戸工業大学へ進学。卒業後、総合建設業を行う民間企業へ就職し、7年間経験を積んだのち、ひとりっ子で片親だったこともあり実家のある宮古市へUターン。2020年、宮古市役所上下水道部に入庁し、電気技師として働く。現在妻と2人暮らし。休日は、アウトドアライフを満喫している。

どこへ冒険したって、帰る場所がある

お仕事の内容を教えてください。

宮古市役所上下水道部で、電気技師として水道施設の維持・管理をしています。主に部品の取り換えや配線、ジョイント作業を行っています。

1日のルーティンはどのような感じですか。

朝は早く起きて、ゆっくりコーヒーやお茶を飲みます。職場には早めに着いて、誰もいないところで一息つき、周りを整理してから仕事を始めます。あまり残業はしたくないので、定時で帰れるように頑張っています。

どんなところに仕事のやりがいを感じますか。

安全な飲み水を作っているというところですね。宮古のおいしい水を作っているというところで、やりがいを感じています。

働いているなかで、印象に残っていることはありますか。

災害や悪天候で水道が止まってしまった際、自分が得た知識を使って直したときに達成感を感じました。災害時は、夜でも休日でも復旧を急ぐため大変ですが、「水が出た!」「本当にありがとう」など、市民の方から感謝されたときにとてもうれしく思います。技術屋でよかったな、とも思いますね。

いつも私たち市民のためにありがとうございます。では、今後の展望を教えてください。

現在、電気技師は市役所に3人のみと少ないのが現状です。先輩がやっていることをたくさん吸収し、技術を盗むことで次世代につなげていきたいと思います。

続いて、休日はどのように過ごされていますか。

バイクや車が好きで、朝早く起きて、人通りが少ないときにいろいろな場所を走ってストレス発散しています。DIYをしたり、イベントへ参加したりするのも好きですね。基本、アウトドア派なんです。妻もアウトドアが好きで、9月には2人で北海道へ旅行に行きました。11月には沖縄へ行く予定です。

アウトドアがお好きなんですね。きっかけは何だったのですか。

高校卒業と同時に、親にバイクをもらったことがきっかけです。行動範囲が広がり、「冒険してみたい!」と思ったんです。しかし、お金がないので宿に困ります。そこで、テントがいいのではないかと気づき、そこからキャンプを始めました。

私はインドアなのですが、ぜひアウトドアの魅力を教えてください。

たくさんの人とふれあえるのが魅力ですね。見知らぬ土地へ行って、おすすめの場所を聞いたり、一緒に写真を撮ったり。一期一会を感じられるのが、アウトドアの醍醐味なのかなと。バイクに乗っていて、スマホを落としてしまい、看板と紙の地図だけで家に帰ったこともあります。そのときは大変でしたね。でも、終わってしまえば楽しい経験のうちかなと。

私もアウトドアに興味が沸いてきました。では、アウトドアを宮古でする良さは何ですか。

まず、気候がちょうどいい!夏は比較的涼しく、冬は比較的暖かい。非常にアウトドア活動がしやすいです。あと、意外と遊ぶ場所もありますよね。ゴルフ場も、キャンプ場もあって、釣りもできるし、自然も多くて景色がいい。ジオパークなどでのイベントも多いところもいいですよね。

私もまだまだ知らない場所があったので行ってみたいと思います。逆に、お家でゆっくり過ごされる日はありますか。

雨の日などは、コーヒーを豆から挽いて淹れたり、Netflixで映画を見たりしています。料理も好きなので、ピクルスなど漬物を漬けたり、梅酒などお酒を作ったりもしていますよ。自分で釣った魚を自分で捌いて食べたりもしています。とってもおいしいです。

とても器用なのですね。今後チャレンジしてみたいことはありますか。

大陸横断が夢ですね。定年した後に、バイクで大陸横断。オーストラリアとか行ってみたいですね。海外も歩き回りたいです。2~300万かかってしまうけど、アジアンラリーというバイクの大会にも出てみたいです。やりたいこと、いっぱいあります!

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

星5つ中、星4つです!高校生のときと比べて、交通の便がよくなりましたよね。盛岡や仙台へ行くとき、前より時間がかからなくなって利便性が高くなったと思います。でも、宮古は内陸と違って、東側が海なので、歩ける範囲が半分になってしまうところが不満ですね。もし陸続きなら、アメリカにもハワイにも行けるじゃないですか。

菅原さんにとって、ふるさととは?

出迎えてくれる知り合いがいるところですかね。僕は、ふるさとってひとつじゃなくてもいいと思うんです。久々にそこへ行ったときに、お世話になったお店とかに行って話をする。そういうので、ふるさとっていいなって思います。

菅原さんの希望を教えてください。

家も建てたので、子どもが欲しいです。楽しい家庭を築いて、家族で旅行とか、日本一周とかもしたいです。あと、やっぱりアウトドアって、どうしてもお金がかかってしまうので、もうちょっと給料が増えてほしいですね。

Uターンを考えているひとたちにメッセージをお願いします。

帰る場所はきっと誰にでもあるので、安心してUターンしてきて大丈夫です。みんな出迎えてくれるので、人間関係も特に問題ないと思います。外で得た知識をふるさとに持って帰ってくるのはすごく良いこと。どこへ行って何を学んで何を楽しんだか、ふるさとや人生に活かせるといいですよね。

2022年9月取材

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