田代 風輝さん

Kazaki Tashiro

市役所職員

茨城生まれのギタリストは、再生可能エネルギーで宮古を支える市役所職員

PROFILE

1992年茨城県古河市生まれ。2011年から音楽活動を行いながら、東京で就職。2018年に東京都内で転職し、新電力事業の立ち上げに携わる。2021年、電力市場の暴騰による業績悪化を受け、新電力会社を退職。家族と共に宮古市に移住し、宮古市役所に入庁。エネルギー推進課に配属となり、以後、現在に至るまで地域脱炭素の実現に向けた業務に従事している。

再生可能エネルギーで宮古の未来を創造する

エネルギー環境部・エネルギー推進課でのお仕事内容を聞かせてください。

再生可能エネルギー全般の、市の政策に関する仕事をしています。具体的には、今年度は市民向けの太陽光パネル・蓄電池等導入への補助金受付業務等をしています。

では、普段の1日のルーティンを教えてください。

市役所は、朝8時半に出勤して、パソコンを開いて仕事をスタートし、17時15分に定時になります。僕の業務上、決まったルーティンは特にありません。必要に応じて、調べ物をしたり、会議をしたりという感じですね。土日は休みです。

先ほどエネルギー・環境部で働いているとおっしゃっていましたが、その仕事のやりがいは何ですか?

世界的な目標としてカーボンニュートラルというものがありまして、目標を意識するとやりがいは強く感じますね。宮古市では2050年までに地域脱炭素化を達成すると表明しています。つまり、あと25年でCO₂排出量をトータルでゼロにしていこうという取組みです。そのために太陽光発電を増やすとか、無駄な排出を減らすといった活動が、カーボンニュートラルまでの足跡になると思っています。

その仕事で印象に残っていることを教えてください。

再生可能エネルギーゾーニングの仕事に携われたことですね。ゾーニングっていうのは、地図上で再生可能エネルギーを推進したい場所と、環境を保全した方が良い場所を区分けすることです。昨今、再生可能エネルギーには批判も多く、別の地域では、地域にとって望まれない事業になるケースもあります。それを回避していくために、作る場所を明確にする必要がありました。2022年~23年の間に、たくさん模索しながら、地域の方や専門家と話をしたり、他の自治体の考えを聞いたりして、宮古市はどういう地図を作るべきかを考えました。完成したときはとても印象深かったですね。

では逆に、仕事全般で、大変だったことや辞めたいと思ったことはありますか?

忙しくなった時や、自分がうまく物事を動かせないと落ち込むことはありますね。

今後の展望や夢を教えてください。

エネルギーは面白いので、できるだけ、エネルギーの分野に携わりたいと思っています。

では、ここからは仕事から離れて趣味のお話をうかがいます。休日にやっていることは何ですか?

子どもがいるので、公園に遊びに行ったりお祭りに行ったりすることが多いですね。あと、趣味といえばギターで、15歳から弾いています。

所属する団体やコミュニティはありますか?

すごく最近、宮古のバンドに加入しました。ほかのメンバーがみんな年上の先輩で、ちょうど昨日、顔合わせをして、初めての練習をしたところです。

15歳で始めたということですが、始めたきっかけを教えてください。

中学生の頃は剣道部に入っていたんですが、中学3年生で引退するとき、何もすることがなくなって。部員に音楽好きな友だちがいて、バンドやってみない?みたいな感じで始めたのがきっかけです。

ギターやバンドの魅力とか楽しさは、どんなところでしょう?

ギターのおもしろいところはいろいろありますが、最近は機材いじりがおもしろいですね。自分の出したい音を出すために、ピックの硬さとか配線とかこだわりだすと楽しいです。バンドの楽しさは、人と音を合わせるところです。

では、逆に大変なところや苦労することはありますか?

ほかの演奏者と比べると、プレイヤーとしてまだまだだなと思います。自分の技術に満足することがないことでしょうか。

ギターをやっていて、自分の性格や性質と合う部分はどんなところでしょうか。

僕は、中学生、高校生の時もあまり目立つようなタイプではありませんでした。でも、バンドでライブハウスとかに出演するようになって、同級生とは全く違う価値観のコミュニティがあるのが、すごく新鮮でした。学校では評価されないことも、ライブハウスでは評価されたりして、クラストは別の評価軸があるってことを知ることができて良かったです。

バンド活動は都会だったら何でもできると思いますが、宮古でする利点や良さはありますか?

すごくあると思います。今の時代インターネットがありますから、発信したいと思ったら、住んでいる場所は関係ないですからね。宮古は住みやすいですよ。バンドをやるにも、大きな音を出せるところもあるし、市役所併設の市民交流センターにも音楽スタジオがあるし、とても良いです。

その趣味を今後どんな風に発展させていきたいですか。

ずっと作曲が好きなので、自分の作った曲をインターネットで多くの人に発信できればいいなと思っています。

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

とっても住みやすいと思っています。もともと住んでいた東京と比べると、移動がすごく楽に感じます。東京は、電車に乗るのも好きではないし、車移動しようとすると、車も人も多くて、ストレスが多かった。なので、宮古の車移動の楽さには満足しています。脱炭素に携わる人としては、本来公共交通を推進すべきですが。不満ポイントはほとんどないですけど、室内で子どもが遊べる公園のような場所があったら良いなと思っています。

田代さんにとって、ふるさととは?

僕の育った茨城県古河市は、嫌いではないですが、僕自身、住むところにはあまりこだわってはいないです。インターネットが好きなので。

田代さんの希望は?

子どもが良く育つことですね。いろいろな価値観に触れて、自分にあった生き方を選んで、良い人生を歩んでほしいです。

移住を考えているひとたちにメッセージをお願いします。

引っ越しを恐れないでほしいです。ここでなきゃ住めないという考えを捨てれば、どこに住んでも、想像の及ばないような魅力が見つかると思います。

2024年12月取材

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