伊藤 峻さん

建設会社で主に4つの事業を行っています。建築・土木・砕石・不動産の4つです。建物を建てたり、道路・コンクリート・階段をつくったりしています。代表的な建物としては宮古市役所・赤前の野球場・公営住宅・葬祭センターです。

父から受け継いで社長になりました。私で3代目です。以前から友だちに「いずれは社長になるんだろ？」と言われていたのですが、それが嫌で嫌で。最初は「絶対になるもんか」と思っていたんです。でも、地元の建設会社の活躍を見ているうちに、自分も地元に貢献したいと思うようになり、家業を継ぎました。

自分の会社で作り上げた建物や道路を見ると、地元に貢献しているなと感じますね。

毎日が勉強ですね。でも、今までの経験の中で自分の出した答えは、必ず正解だと思っています。チャレンジをして失敗したとしても、良い経験になると思うんですよ。何事もチャレンジすることが大事だと思います。

実際、社長をやっていて疲れることはあまりありません。自分が主導して仕事をするのは楽しいので。仕事は楽しくなるように、やりたくなるように仕向けています。ですが、仕事のことで抱え込んでしまった時には1日（半日）フリーな時間を作って寝たり、ぼーっとしたりして脳を休めています。年に数回ですけどね（笑）。

幸せになることが一番の目標です。ただ、自分だけが幸せではなく、周りの人も幸せにしたいです。また宮古は本州最東端ですが、「行きにくさ」をあえて宣伝し、観光客を増やしたいです。さらに活気のあるまちにしていきたいですね。

私は体を動かすことが好きなので、ゴルフや野球をしています。また、青年会議所などで地域活動もしていて、イベントスタッフをしたり、市民劇にも参加しています。市民劇では主役を務め、宮古広報の表紙にも載ったことがありますよ。

地域の人と関われて、自分の知らない人とのつながりや文化を知ることができるのが魅力ですね。地域活動をしていると、宮古に住んでいてよかったなと感じます。

この秋、みやこ秋まつりを3年ぶりに開催しました。コロナ禍ということもあり「やめたほうがいいのでは」という意見もありましたが、人が集まり熱中する機会は必要だと思い、入念に感染防止対策をとって開催にこぎつけました。市民の一体感を感じられるお祭りは大事にするべきだと思います。

宮古は、程よい狭さで、交友関係が広がりやすいのが良いと思います。交友関係が広まることで、共通の話題が広がり、話すことが多くなるので楽しくなります。

宮古市では人口流出が進み、若者が減ってきているので、一緒に地域活動をしてくれる仲間を増やしていきたいです。そのために、地域活動に負担を感じず、やりたいと思ってもらえる活動にしたいです。

一人で北海道・九州・四国などを電車で旅をしてみたいです。以前に、京都から島根、九州一周を旅したことがあるのですが、一人旅は自分で行きたいところを決められるので、おすすめですよ。

宮古の満足ポイントは意外と田舎じゃないところですね。水産業だけでなく、電子部品産業が盛んで、基盤がしっかりしているんですよ。あとは過ごしやすい気候で、晴れの時間が多いところですね。
不満ポイントは、チャレンジできる環境が整っていないところです。やりたいことを否定する文化が多少あると思います。「こうすればできる」という考えが増えてほしいです。

帰れる場所、本拠地、スタート地点ですね。何かを考える時のスタート地点はやっぱり「宮古」じゃないとダメなんですよね。

宮古は、食べ物や気候の良さなど、良いところがたくさんありますが、未完成・不完全なところもあります。一緒に未完成・不完全なところを埋めていきましょう。