佐々木大輔さん

佐々木 大輔さん

Daisuke Sasaki

市役所職員

公務員としてまちづくりに関わりながら宮古の発展を望むバスケットプレイヤー

PROFILE

1988年生まれ。岩手県宮古市出身。宮古高校卒業後、岩手大学教育学部に進学。2011年、大学卒業後、宮古市役所へ入庁。また、小学生の頃からバスケットボールを続けていた経験から、宮古高等学校のバスケットボール部外部コーチに就任。2013年、バスケットボールチームST-IWATE LANDERSに加入。2016年には国体でベスト16という成績を残す。2022年には、JBA公認B級コーチライセンスを取得。妻と子の3人で暮らす。

選手として、指導者として、父としての想い

お仕事の内容を教えてください。

宮古市役所の都市計画課という所で、まちづくりに関することをしています。最近でいうと、うみどり公園の整備に携わりました。ほかには、震災で被災した土地の管理などもします。日中はこのような仕事をして、夕方からは高校生の部活の指導をしています。

お仕事のやりがいについて教えてください。

市職員は、市民全員のために仕事をしていますが、市民といっても一人ひとり事情や環境がちがうため、なかなかマニュアル通りにはいきません。その場の対応力や発想力が必要な仕事だと思います。その点は大変ですが、だからこそ感謝の言葉をかけていただいたときは、やって良かったなと感じます。

お仕事の中で印象に残っていることを教えてください。

仕事の最中ではないですが、社会人のスタート時の印象が強いです。大学を卒業する年が、ちょうど東日本大震災が発生した年だったんです。宮古市役所に就職が決まって、あとは卒業するだけというタイミングでした。その時は、「自分がこれから働く宮古市、大丈夫か」って、不安が大きかったのを覚えています。宮古のこと、家族のこと、これからの社会人生活…。思い描いていた理想が、すべて白紙になったというか。

お仕事をして大変だったことはどんなことでしょうか。

先ほどもお話ししましたが、対応力や発想力が必要だということです。自分でも得意な方ではないので、いいアイディアが思いつかず、行き詰まる時もあります。そんな時は、周りの上司や同僚に助けてもらったりします。

お仕事での展望を教えてください。

震災の年に入ったので、仕事の先には常に「復興」というテーマがありました。しかし、10年以上が経過し、復興業務も少しずつ落ち着いてきました。ここからは、「新たな宮古市」がテーマになると思います。イベントにしても、もっと面白いことをやりたいと思うし、うみどり公園のような今までの宮古市になかったものを作っていく仕事に関われたらと思います。

仕事以外の時間は何をして過ごしていますか?

社会人になった年から宮古高校でバスケットボールのコーチをしています。それがメインですね。宮古から日本代表を…とまではいかなくても、少しでも有名な選手を出したいなという夢があります。バスケット人口も減っているので、少しでも多くの人がバスケットを楽しんでくれると良いなと思ってコーチをしています。
バスケットボール以外であれば、子どもと遊ぶのが一番の楽しみです。

バスケットボールの魅力を教えてください。

ほかのスポーツと違って、攻守の切り替えが多く、観ている方も楽しいですよね。点数がたくさん入るスポーツなので、そこが魅力でしょうか。失敗する場面も当然ありますが、スポットライトを浴びる場面も多い。バスケは、誰でも主役になるチャンスがあるスポーツだと思います。

逆に大変なところはなんですか?

選手としては、単純に体力的にしんどいスポーツだということです。激しいコンタクトもあるので、ハードなスポーツですね。プロもできてどんどん観られるスポーツになり、レベルが高くなってきました。 指導者としては、高校生のうちに、何を身につけてもらわなきゃいけないか、見極めが難しいことですね。あとは、どう言ったら理解してもらえて、できるようになるかを、毎日毎日、頭を悩ませながら教えています。

ご自身の性格に合う部分はありますか?

元から頭を使うのが好きなんですよね。バスケットって今「判断のスポーツ」と言われていて、激しく攻防が繰り返される、その一瞬で判断しなきゃいけない。その頭を使う部分が好きですね。

今後、その趣味をどのようにしていきたいですか?

小さい頃から高校生まで、バスケットを通して色んな人にお世話になってきたので、今度は自分が経験してきたものを地元の後輩たちに、伝える立場かなと。選手をやれるのも残りわずかだと思うので、子どもが「パパはバスケット選手」と、わかるようになるまでは、なんとか選手としてやっていきたいですね。コーチとしては、宮古のバスケットボールチームに活躍してほしいですね。大きくいうと全国大会に出場したいです。せめて県内でベスト4に。この壁は超えたいですね。

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

満点すぎて不満は特にないですね。過ごしやすいし居心地がいい。暮らす上で不満がない、ちょうどいいですよ。しいていうなら、うどん屋さんがほしいな(笑)。試合前にうどんを食べることも多いですから、チームメイトとは、いつもうどん屋さんがほしいと話しています。

佐々木さんにとってのふるさととは?

やすらぎの場所。宮古は気が休まるところですね。

佐々木さんの希望は?

息子が希望ですね。バスケットボールをしてくれるかわかりませんが、何でもいいから、活躍してくれる人になってほしいという夢を抱いています。

宮古にしかないものは?

ありきたりですが、海を感じられて、山もあって川もあって。自然が宮古の良いところだと思います。森、川、海の三つがそろっているのは宮古の強みですね。

Uターンを考えているひとたちにメッセージを。

視野を広げる意味でも、外に出るのは良いこと、。その経験を生かして、宮古をおもしろいまちにしてくれたらなって思います。「宮古は良いところ」これだけは忘れないでほしいですね。

2022年9月取材

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