
安倍 麻里子さん
Mariko Abe
市役所職員
3つの趣味を楽しみ、ふるさとで充実した日々を送る市役所職員
PROFILE
1988年宮古市生まれ。宮古高校卒業。2012年東北大学文学部卒業後、宮古市役所へ入庁。これまでに、教育委員会、エネルギー推進室、建設課、秘書課、総合窓口課などに携わる。人事交流にて仙台の国土交通省東北整備局での職務も経験。ヨガ、合唱、琴の3種類の趣味を持つ。市内で母と二人暮らし。
趣味があり、仲間がいるふるさとだから
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まずは、お仕事の内容を教えてください。
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市役所の総合窓口課で国民健康保険の担当をしています。市民の方々のお手続きや、健康診断などに関わるお仕事です。市役所は異動が多く、これまでもいろいろな仕事を経験してきました。
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お仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
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やはり、人のためになったなと思うときでしょうか。今の課は、市民の皆さんと接する機会が多いんですが、手続きが終わって「安心した」とか「分かりやすく教えてもらって助かった」などと言っていただけると、やりがいを感じます。

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今までの経験で大変だったことはありますか?
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異動のたびに、毎回、担当業務に関係する法律や制度を覚えるのは大変ですね。市役所内の業務ですから共通していることはあるのですが、専門知識を身につけるには時間がかかります。その間も、市民の皆さんからお問い合わせが入りますので、周りに聞いたりしながら、その時点で持っている知識を総動員して答えています。
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異動のたびに転職をしているようなものですもんね。では、これまでの経験の中で印象に残っていることを教えてください。
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秘書課にいたときに、市長や副市長に同行して、普段会えないような方々にお会いしたことでしょうか。将棋の藤井聡太さんや、落語家の桂宮治さんとお会いできたことは印象に残っています。あと、人事交流で、仙台の国土交通省東北整備局に2年務めたことも貴重な経験でした。違う組織で、違った仕事のやり方や考え方に触れてこられたので。
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今後の展望は?
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新しい企画を生み出す人たちもいますが、私はそのタイプではないので、仕事は淡々とやっていけたらいいなと思います。趣味が多いので、知り合った方々と楽しく宮古で暮らしていけたらいいな、と。

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どんなご趣味をお持ちなのですか?
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主なものとしては、ヨガと合唱とお琴の3つです。休みの日はこのどれかをやっています。今日も(※取材は土曜夕方)、午前中はヨガの教室に行って、午後はお琴の練習をしてきました。この取材の後、夜は合唱の練習に行くんですよ(笑)
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すごいですね!それぞれの趣味について教えてください。まずはヨガから。
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高校の同級生が、藤原にヨガスタジオを開いたのがきっかけで通い始めました。私、運動は苦手なのですが、ヨガはそんなに激しい動きをしないのが合っていたのでしょうか。気楽に始めたのに、インストラクターの資格まで取っちゃいました。以前、うみどり公園で開催された、朝ヨガのイベントでは、教える側で参加したんですよ。公務員は副業禁止ですが、休日の一時的な活動であり、地域貢献にもつながるということで、許可がもらえたので。
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気持ちよさそうですね。ヨガは健康に良いというイメージがあります。
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健康にも良いんですが、精神面も大事にしていて、自分の心や身体の状態を丁寧に観察しながら取り組むので、ヨガを始めてからは、嫌なことがあっても、起こった出来事や自分の気持ちを客観的に見られるようになりました。

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次に、合唱について教えてください。
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「イーハトーヴシンガーズ」という合唱団に所属しています。教えてくれている先生が、東京、盛岡、宮古で同じ名前の合唱団を率いているんです。普段は、同じ曲をそれぞれの場所で練習しているんですが、定期演奏会などがあると、東京や盛岡に集まって、いっしょに歌ったりします。
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おもしろい合唱団ですね。宮古では何人くらいで活動しているんですか?
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宮古には12~3人くらいです。定期演奏会以外にも、宮古で音楽イベントがあれば、盛岡の人たちが来てくれて、一緒にステージに立つこともあります。逆に、私たちが行くことも。年齢も職業もバラバラの人たちが、ひとつの曲を歌ってきれいにハモると、すごく楽しいですね。
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もともと合唱はやっていらしたんですか?
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小中高とやっていました。宮古高校在学時は、音楽部で全国大会に出場しました。
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それは、もしかすると「裏声ボーイズ」のときの…。
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そうです、その時代です。男子が女声パートを歌って、女声合唱としてコンクールに出たんですよ。

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尾野真千子さんが先生役となって、ドラマ化もされたんですよね!では、3つめのお琴について教えてください。
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お琴は、始めてまだ1年ちょっとですが、週一くらいで先生に習っています。お琴の楽譜って、五線譜ではなくて、数字が縦書きで書かれているものが多いんですよ。なので、慣れるまでに時間がかかりました。普段は先生と1対1での練習が中心ですが、イベントなどでは、グループで演奏することもあります。合唱と同じで、きれいに音が合ったときは楽しいですね。
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趣味を満喫されていますね。これらの趣味を宮古でする良さは?
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結局、一緒にやっている宮古の仲間たちがいるから楽しいんでしょうね。どこにいてもできる趣味ですけど、仙台にいた2年間、たとえば仙台のヨガ教室に通おうとは思わなかったんですよ。でも、月に一回帰省したとき、合唱があれば合唱に顔を出したりしていました。その人たちがいるから続けてこられた趣味なんだな、と思います。

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では、宮古の暮らしの満足ポイントを教えてください
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私は、にぎやかな都会は得意ではないので、宮古のくらいのいなかがちょうどいいです。高校生の頃は、都会に憧れて「宮古には何もない」って思っていましたけれど、今は通販も充実していますし、不便はないです。
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安倍さんにとってふるさとは?
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仲間がいる場所、ですね。趣味の友達がたくさん増えましたし。あとは家族や親戚が宮古にいるので、馴染みの人たちがいる場所、という感じでしょうか。
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安倍さんにとっての「希望」とは?
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原動力になるもの、でしょうか。こういうことをしたい、これがほしい、こうなりたいっていう希望があるからこそ、それに向かって頑張れたり、始められたりすると思います。
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最後に、Uターンを考えている人たちにメッセージをお願いします。
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何もないから帰って来たくないっていう人たちもたくさんいると思うんですけど、帰ってきたら、それなりに楽しいことが見つけられると思います。なので、深く考えずに帰って来てもいいんじゃないかな、と思います。
2026年1月取材


