佐藤 麻梨さん

佐藤 麻梨さん

Mari Sato

保育園 園長

自らも地元で子育てをしながら、園長として小さな保育園を運営するワーママ。

PROFILE

1980年生まれ。宮古市田老出身。宮古北高校卒業後、福島学院短期大学保育科修了。仙台の幼稚園で勤務した後に宮古市のいずみ保育園に就職。出産後、しばらく子育てに専念。公立保育所の会計年度任用職員として社会復帰したのち、「家庭的保育室いちごハウス」を開設。園長として子ども主体の保育や保護者の支援に力を入れている。

子どもの泣き声や笑い声が身近にある幸せ

お仕事の内容を教えてください。

「家庭的保育室いちごハウス」の園長として、主に総括や経理事務を担当しています。銀行など、外回りが多いですね。また、行事のバックアップなどもしています。

行事はどのようなことをしていますか?

保育士さんたちがやりたいことをやるようにしているので、年間行事としては決まっていないことが多いです。ただ、ひな祭りや節分など、日本の伝統行事は大事にしています。

佐藤 麻梨さん

お仕事のやりがいを教えてください。

日々、感じています!子どもたちの成長を目の当たりにすることが一番うれしいです。子どもの成長は早いし、目に見えて分かりますからね。例えば、ズボンを履けなかった子が自分で履けるようになったり、思いやりのある行動をするようになったり。。子どもたちの泣き声や笑い声が、常に仕事場にあるのは最高です。

印象に残っていることを教えてください。

卒園した子どもたちとの再会が一番印象的です。小さいころに受け持った子どもとばったり会ったのですが、もう高校生になっていてびっくりしました。その子の記憶には残っていないだろうけど、お母さんが覚えていてくださって、赤ちゃんの頃の懐かしい思い出話に花が咲いて、再開を喜び合えたことですね。

大変だったことや辞めたいと思ったことはありますか?

自分の子どもが風邪を引いたのに、休めなかった時には辞めたいと思いましたね。仕事と子どもを天秤にかけないといけなくなった時に、仕事を取らざるを得なかったことに嫌気がさしました。

今後の展望や夢を教えてください。

地域をひっくるめて子育て支援をしたいです。そして、保育士になる人をたくさん増やしていきたいですね。大変なところばかりではなく、保育士の仕事の楽しさや福利厚生が充実してきているところを、世の中に伝えていきたいです。

佐藤 麻梨さん

仕事以外の時間の過ごし方を教えてください。

自分の趣味ではないですが、子どもとサッカーをして遊ぶことです。10歳と5歳の息子がMIYAKO・SCでサッカーを習っているんです。送迎する際には2歳の息子もお兄ちゃんたちの姿を見てドリブルしたり自分でキックをしたりしながら遊んでいますよ。あとはスポーツ観戦をすることも好きですね。

佐藤さん自身の趣味はありますか?

子どものサッカーの練習や試合を見ることですね。今はやっていないけれど、バスケットボールをするのも好きでした。チームプレイが好きですし、負けず嫌いな自分に合っているんでしょうね。結婚する前は、試合に出たりしていましたよ。今でも、もう一度試合に出たり、子どもたちに教えたりしたいという気持ちはあります。

趣味を宮古で行う利点、良さを教えてください。

子どものサッカーに関してですが、地区を越えて色々な子どもたちと仲良くなれることです。子どもが少なくなって、一つの学校だけでは部活ができなくなっているけど、いろいろな学校の子どもが集まってコミュニケーションできることは良いところですね。

もし一日自由に過ごせる「理想の休日」があったらどのように過ごしますか?

雪が積もる山奥の温泉で、猿と一緒に温泉に入りながら熱燗を飲みたい!

今後はどのように過ごしていきたいですか?

「日々Enjoy!」という精神で、楽しく過ごしていきたいです。

宮古での暮らしの満足ポイント・不満ポイントを教えてください。

どこに行っても知り合いがいるところでしょうか。あとは何もないところが良いです。都会に行くと、人が多くて疲れちゃいますから。不満な点としては、病院の数が限られているところぐらいですね。

佐藤さんにとってふるさととは?

ホッとできるところ、いつまでも居たいと思うところです。時々、仙台に行ったりするのもいいけど、疲れてしまうので。ふるさとは落ち着きますね。

佐藤さんの希望は?

皆が笑顔に暮らしていけることが一番ですね。震災を経験していると、笑顔で過ごしていける世の中になるといいなと思います。

Uターンを考えている人たちにメッセージをお願いします。

出てみないと分からない部分があるし、一度宮古の外に出てみるのは良いことだと思います。宮古も結構良いよと伝えたいです。人も優しいですしね。

佐藤 麻梨さん

2024年3月取材

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